急いては事を仕損じる
すってんころりん。数年前の僕。
タイトル せいてはことをしそんじる
🌈前回記事🌈
くらしのきほん
1年間続けたやんばる(沖縄北部)生活の次に目指すのは実家だった。多種多様な人達との共同生活の中で暮らしのきほんを身に付けてきた。洗濯のきほん、掃除のきほん、食事のきほん、生活に関することは全て。
仕事が外に向けたものだとすると、暮らしは「わたし」のベースになるものだ。ベースがしっかりしてこそ「わたし」を活かせる。僕はそのベースを大切にしてこなかった。というか、大切にするのが何なのかを知らなかった。今までの暮らしを脱ぎ捨て、暮らしのきほんを新たに肌に馴染ませて行った。
そしてなにより、自分のきほん。数えきれないほどのトライ&エラーを生きていれば自動的に誰もがしている。トライした後のエラーを学びや気付きとし、自分の成長につなげる。全て自分の糧とする。それを仲間と雪だるまを転がすように楽しく行っていた。
家族の暮らし再構築
スポンジのように吸収出来た今、実家に帰って生活環境を整えたかった。家族の暮らしを新たにして両親にもより良い生き方を共有したかった。そして、家業である"焼き物作り"を改めて取り組みたかった。そして、海外でのやりたい事も頭にあったり。
やりたい!が出来るとそれ以外考えられなくなって、今しなくては気がすまない自分がいる。そう、急がば回れない人。
やんばるでの最後の作業に取り組んでいる中、一緒に作業している仲間との会話で、「今、やりたいことをするんだー!!!」となった。もう自分の中で決まればGO!!!ということで、作業を辞めて、仲間への挨拶もパッと済まし、車に全ての荷物を積み込み、実家へ向かった。
それは言葉にならない程お世話になった方々に泥をまき散らして走り去ることだった。
僕の命を責任を持って引き受けてくれた方の「待った。」を聴いても動き始めた身体を止めることは出来なかった。
急いては事を仕損じる
やりたい!があるのは素敵だと思う。そして、それをやるには順序があるかもしれない。僕は今、目の前より「やりたい!気持ち」を取った結果、大切な方々を混乱させた。次のやりたい!だった暮らしのきほん再構築も、後に引けず前に進まず。といった感じで宙ぶらりんになった。
これを書いている今、僕はそのやんばるに戻って来た。器の広い方々のお陰でリトライさせて頂いている。「これも実験だからね」と優しく言葉をかけてくれる愛の深さにすみませんでした。と謝った。
思い返せば、こんなことを繰り返してきていた。気持ちが先走る余りに失ってきた縁もきっとあったはずだ。焦る気持ちは大切なものが何かを見えなくさせていた。焦りは盲目だ。
物事を進めるには、ゆっくり行う。
これが今回の学び。
すぐ傲慢になってしまう弱い自分がいる。関わって頂ける方々に素直に感謝を伝えられる謙虚さを大切にしていきたい。
丁寧に今を生きて、次へ向かおう。
きよひと☆